書店宇宙論②
仮に一ヶ月に10冊、10歳から80歳まで読み続けたとしたら。
10×12×70=8400
8400冊を読むことになる。
いきなり8400冊と聞くと多いように思うかもしれない。
ただ日本最大級といわれる丸善丸の内本店の在庫数と比較したらどうだろうか?
総在庫数120万冊。
自分たちは、一生をかけて、
一軒の書店の100分の1にも満たない本しか読む事が出来ないことになる。
無論、120万冊といっても重複しているものも相当数ある。
しかし、日本中に何件の書店が存在していることか?
むろん、世界中の総書籍数に比べてみたら。
月に100冊読むという勝間さんですら、
世界中の全ての本を読みつくすことは出来ない。
そう考えたとき、眩暈すら覚えた。
一生をかけても出会うことが出来ない本がある事を考えれば、
一冊の本との出会いは、なんと奇跡てきなことだろうか?
ここから余談です。
実は、今日、2冊の本を新たに手にした。
(その本を買うために丸善に行って、その結果こんな事を書いています)
1冊目めは、『本を読む本』
昨日紹介した勝間さんの本で知った、言わば1クッションでの出会いだ。
(しかし新刊でもないのにまさかの平積に、勝間効果のすごさに驚いた)
2冊目は、『路上』(ケルアック著)
この本に行き着くまでには5つのクッションがある。
②たまたま、雑誌BRUTUSで「三谷特集」が組まれているのを目にする。
③実際その雑誌を手にし、内容以上に「雑誌」自体に引かれる。
④あちこち回ってBRUTUSのバックナンバーを手に入れる。
⑤そして、その中の一冊で紹介されていたことで知る。
こうして知ったこの本を探しに、丸善本店に行くと、
一冊だけこの本があり、自分がこの本を買ったことで、
丸善本店から『路上』は無くなったことになる。
まるでそれは、点と点が見事につながって
自分だけがこっそり見つけた宝物のようだ。
はっきり言って、