カポーティ
何故、カポーティは名声を得たにもかかわらず、
この映画を手に取った理由は、そこにあった。
特に2番目の理由が強かった。
本の中身よりも、
作家が作品を書けなくなる理由にとても興味を惹かれた。
結局、本を読んでいないので、
最初の疑問の答えにはたどり着かなかった。
ある意味、実際に本を読んだときに、この作品は自分の中で完結するように思えた。
ただ、
作家が、ジャーナリストが、物書きが、
作品を生み出すために、その対象に肉薄していくということが、
どういうことなのかというのが、画面から伝わってきた。
それは、
「彼が恐ろしい」と表現したカポーティの言葉に象徴されているのかも知れない。
真実を知ること。
それは、相応の覚悟を必要とするものなんだろう。