人生のロスタイム

今回の旅。

「ふと」思いつき、「とりあえず」飛び出したような旅だった。

春でもなければ、夏でもない。

正直、旅行の季節とは言いがたいこの時期に、どうして旅に出たのか?

仕事が一段落着いたから、今まで休みを取っていなかったから…

確かにどれもあるけれど、その一番は「焦り」だったような気がする。

ずっと前から、自分の意識の中にあった「26歳」という年齢になり、

「動き出さなきゃ!」

と、居てもたっても居られなくなったから、

いつもいる場所と違う場所に行ってみたくなったというのが本当の理由のように思う。


その目的地が何故「鹿児島」だったのか?

このブログを読んでくれている人なら多分分かると思う。

そしてもう一つの理由、鹿児島には友達がいた。

今回の旅は、彼にそして彼のご家族に大変お世話になった。

ある晩、酒を飲みながら彼と結構話をした。

その中で、今回旅に出た理由、26歳という年齢についても話をした。

そこで彼の口から何気なく出た一言。

「でも、お前にはロスタイムがあるからな。」


この言葉を聞いたとき、正直ハッとさせられた。

そんな発想したこともなかった。

その一言は、ただ憧れの人の尺度で自分を計り、

その至らなさや焦りにつぶされそうになっていた自分に一筋の光明さえ与えてくれたように感じた。

振り返ってみても、ロスをした時間は確かにあった。

憧れの人に追いついていない部分もある、というかほとんどかもしれない。

それをただ「年齢」という一つの基準だけで計ろうとしていたのかも知れない。


「26歳」

ロスタイムがあるからといって、当然この年を頑張らないわけじゃない。

やっぱり、特別な年齢であることに変わりは無いから。ただ、

この年に達し得ないことがあったとしても、人生を投げ出さない。


僕は、この言葉の持つ意味をそう捉えることにした。

やっぱり、26歳は頑張る。

「26歳を無意味に過ごしたら、俺の人生終わりだ。」

この考えの反対側のポケットに、彼からもらったこの言葉をしのばせながら。


「人生のロスタイム」 皆さんは、どう思いますか?





今回の旅では、写真もたくさん撮りました。

これから、その写真も紹介できればと思います。

今度は、桜島を自転車で一周しながら、思い至ったことについて書こうかな。