1917 命をかけた伝令

「俺は恐れなかった。みんなを愛している。」

「悲しみを引きずるな。」

「意地で戦う軍人もいる。」

「期待するのは危険だ。」

「この戦争が終わるのは、最後の一人になった時だ。」

「最期にいてくれて感謝する。」


たった一つの命令を伝える為に、ひたすら戦場を駆け抜ける。

極めて単純な構図であるだけに、生々しい戦場の現実を感じられた。

カットを割らない事がこれ程の臨場感と緊張感を生み出すとは。

自ずと画面に釘付けになり、息を潜め、身体を強張らせている。

細かな説明や台詞は余計だろう。

映像だけで十分に説得力を持ち得る作品だった。