SHADOW 影武者

「民心に逆らえば滅びます。」

「余が沛国の天だ。」

「妻の誓いは我が誓い。」

「勝てないのに戦など口にしてはならぬ。」

「屈辱に甘んじれば、殿の代で国は滅びます。」

「心が無ければ気合いが入らない。

気合いが入らなければ動きが乱れる。

動きが乱れれば命は無い。」

「これまでも都督。これからも都督。それだけです。」

「あなたが望むことを叶えたい。」

「この世の事に是非はありません。」

「“その人”無しでも、影はあるんだ。」


誰も影として命を全うしたいと思う者はいない。

必ず影の存在から自由になりたいと願うものだ。

気持ち良く正邪を割り切る事も、英雄と言い切る事も出来ない。

善悪を掴み切れないのは、歯痒さと面白さの両面がある。

結局は、最後に生き残った者の勝ちなのだ。