手紙
差別の無い場所を探すんじゃない。ここで、生きていくんだ。
世の中には、切っても切り離せない
忘れたくても、逃げたくても、見ないふりをしたくても
出来ない事がある。
その存在を、どう受け止め、整理し、生きていくのか。
それがこの映画の核であり、心打たれ、考えた事だった。
「罪に対する罰」 「弟にとっての兄」
二つの十字架を背負った主人公が、ラストでたどり着いた結論とは?
途中、「結局、手紙は重要だ!」みたいな感想になるのかなと思ったりもしたけど、
ラストシーンでは、涙が溢れてきていた。
ラストシーンでは、「映画の映画たる所以」のようなものを感じた。
多分これは、原作も素晴らしいんだと思う。
いつも、原作を読んだ後で見た映画は、たいていそれを超えない。
でも、これは映像表現でなければ、というのを感じた。
実際、読んでいないから断定は出来ないけれど。
見ながら、いろいろ感想書こうと思っていたけど、
最後に泣けたので、もう満足だ。