ザ・ファブル

「普通に暮らすって事を学んでこい。そうすれば、お前はもっとプロになれる。」

「都市伝説を倒したら、俺が都市伝説になれる。」

「真実はいつも冗談みたいなものの裏にある。」

「命ってのは、この理不尽な世界で唯一平等で大切なものだ。」

「若い時は経験だ。いつかそれが財産になる。」

「俺の許可無く死ぬな。」

「世話になった人には礼をする。それが普通だ。」

「世話になったから助ける。それが普通だ。」


普通を知らない者が普通に生きる。

知らないが故に、普通という事を丹念に捉らえ、

普通を見つめ直す事にもなる。

強き者が強さを隠して生きるとなれば、その強さを見たくなるのは必然。

物語が進むに連れて、その渇望が募っていく。

それが一気に発散されるのだから、

ラストのアクションシーンの痛快さは堪らない。

感情が介在しない為に、動作に無駄が無く、合理的で切れ味が鋭い。

だからこそ、見ていて清々しく心地良い。

愛憎の入り混じる人間関係のドラマも中々見応えがあった。

総じて、各々のキャラクターの魅力に惹き付けられた。