バーニング劇場版

「ミカンがあると思うんじゃない。ミカンがない事を忘れるの。」

「誰にでも問題はある。」

「最初からいなかったように消えたい。」

「フォークナーを読むと自分の事を書いている様に思う。」

「どういうわけか金持ちで謎を秘めた若者。韓国にはギャツビーが多い。」

「面白ければ何でもする。」

「料理が好きなのは、望むものを思う様に作れるからだ。」

「ビニールハウスが僕に燃やされる事を待っている。」

「僕は善悪の判断はしない。受け入れるだけです。」

「そこに正しいも誤りも無い。自然の理があるだけ。同時存在と一緒です。」

「近過ぎると見失う事もあります。」

「真面目なのはつまらない。楽しまなきゃ。」

「骨の髄に響いてこそ生きているという事。」


存在とは、「有る事」の確認ではなく、「無い事」の忘却である。

善悪の判断はしない。

全ては自然の摂理と割り切る。

その論理は、自分の行為に対して究極の無責任な思考を生み出す。

ビニールハウスを燃やすとはどういう意味か?

彼女は何処へ行ったのか?

二つの謎に吸い込まれる様に惹き付けられた。

黄昏時のシルエットの光景には幻想的な美しさがあった。