春待つ僕ら

「大事なものを一つ見つければ強くなれる。」

「本当に大事な友達なら、本当の事を言った方がいい。」

「そんな中途半端な気持ちなら、美月の側にいる資格無いよ。」

「こんな言い合いする為にバスケやってんじゃないだろ。」

「チームワークも大事だけど、個々がもっと強くならないと。」

「わからないよ。何がきっかけになるかなんて。」

「大事なものが見つかるかどうかは自分次第。」

「暖かな日当があるのも、苦悩する日陰があるから。」

「誰もが背伸びをして生きている。いつかそれが本当の力になると信じて。」


春が来れば、誰もが自然と前向きになれる訳では無い。

春を春に出来るかは自分次第だ。

頑張っている人間と同じ目線で話せる様になるには、

いくらその人の側で寄り添っていても駄目だ。

自分自身が頑張っている人間にならなくては。

最後の作文でぐっと締まった感じがした。

ちゃんと自分自身が頑張れるものを見つける事で、

強くなり、自信を得て、堂々と向き合える様になる。

ただ恋が実っただけなら、ただの青春恋愛もので終わる。

一人の人間が一歩踏み出し、一回り成長するという点で、

中々見応えのあるものになった。