インクレディブル・ファミリー

「政治家は、純粋に正しい事をしたい人間の事がわからない。」

「法律がおかしいなら、法律で変えるしかない。」

「ヒーローがいない世界は危険だ。」

「花が咲いたら、まずその香を楽しめ。」

「大事なのは、自分が何を売りたいかじゃなく、人々が何を欲しがるかだ。」

「ヒーローに助けてもらうという事は、自分が弱くなるという事だ。」

「ちゃんと出来れば、子育てはヒーロー並の偉業よ。」

「家族が一つになれば、世界だって救える。(予告)」


世界と家族。マクロとミクロ。

双方のレベルで、共に深刻な問題に奮闘する様子が、並行して描かれるから面白い。

父親と母親というイメージとしての役割の逆転によって見えてくるものもある。

ヒーローという存在が浸透すれば、それを排除しようとするのは、都合の良い必然か。

一方で安易にヒーローに依存する事で、自分自身が弱体化する事への警鐘も鳴らす。

あらゆる情報の窓である「スクリーン」を悪の象徴として描くのも面白い。

アニメだからこそ表現出来るヒーローアクションの痛快さは、やはり気持ちが良い。