X-MEN:アポカリプス

「翼を持つ者は、太陽に近づき過ぎて焼かれる。」

「予知能力を持つ者は、未来を察知して怯える。」

「人間は誰でも、理解出来ないものを恐れる。

自分の能力をコントロール出来れば、恐れる必要はない。」

「誰よりも早く動けるのに、いつも間に合わない。」


特殊能力を持つが故のミュータント達の苦悩と葛藤は、改めて考えさせられる。

世界を浄化するために、まず世界を滅ぼす。

その最初の手段として、まず世界から核を奪うというのは、思わぬ展開だった。

確かに核を持ったがために、世界が変貌したと言えるかもしれない。

人類同士の対立であれば、核は互いを牽制し合う脅威であるが、

人類外の敵が現れた時に、人類の最終兵器である核が無いというのは、

あまりに無防備で不安を感じさせられた。

もし、世界から核が一斉に消えたらどうなるのか。

図らずも、抑止力が消えた世界の姿に思いを巡らす事になった。

もちろん核を肯定するつもりは更々無いが。

相変わらず、クイックシルバーのシーンには、ワクワクさせられる。