ルドルフとイッパイアッテナ

「野良ってのは、じっとしてちゃ生きていけないんだ。」

「脅し文句ってのは、本気で覚悟を持って言うもんだ。」

「本を読めば知識が得られる。そうすれば教養が身につく。」

「野良になった途端に見下し始めたんだ。」

「絶望は愚か者の答えだ。」

「名前がいっぱいあるって事は、それだけ名前を呼んでくれる友達がいるって事だ。」

「飼い猫だろうが野良だろうが俺は俺だ。」


教養とは、まさに生きる術だ。

野良として生きていく事は、生易しい事ではない。

そんな時に助けになるのが教養であるという事を、

イッパイアッテナが実体験に即して示していた。

ようやくたどり着いた家に、自分の居場所が無いというのは何とも切ない。

気丈に家を去るものの、堪え切れずに涙がこぼれてしまう。

この辺りは涙を誘う。

目に見えてたくましくなっていくルドルフ。

何処ででも生きていけるとい思える様になるのは、

まさに成長した証だろう。