ロスト・バケーション

わずか200mがあまりに遠い。

洋上の岩場から岸まで辿り着く。

物語の構造は至ってシンプルだ。

そのシンプルな中で、様々な手法で恐怖を演出する。

空からの画、海からの画。

人間の目線、サメの目線。

凪いだ海面に突如現れる緩急。

分かっていても、ビクつかされるのもこの題材ならでは。

人間、本当に必死になって生き延びようとすれば、

自然とたくましくなり、

様々な知恵が出てくるものだ。