人生の特等席

「驚異の3割バッターも、7割は凡退だ。」


人生の特等席というのは、最初から決まっているものじゃない。

それぞれの人の中に、それぞれの特等席はある。

ただ、それに気付くことが出来るのは、

背負い込んだ重荷を下ろして、素直に自分自身と向き合えた時なのだろう。

それを見つけられた人間は、とてもいい顔になれる。


王道と言えば王道の、ただそれがとても心地良い作品だった。

今や、屈折した年寄りを演じさせたら、

イーストウッドの右に出る者はいないんじゃないか。

いろんな思いはあるのに、素直になれない様がもどかしい。

それらが上手くまとまるラストに、気分がスッさせられた。