終の信託

「恋愛というのは、他人から見れば喜劇だ。」



「人間が自ら死を選ぶ自由」

それはどこまで認められるのか。

その結論が出ない中で、それを他人に託すということ。

託された側が背負う十字架の重さは、計り知れない。

「信頼」を裏付ける根拠が全て裁判に通用するようなドライなものとは限らない。

尊厳死」を否定することは、認めることよりたやすい。

尊厳死」と向き合うということは、

人間の命に対する「責任」をどれだけ背負う覚悟があるかという問題なのだろう。


「人間の死」をテーマにした重厚な作品だった。

安易に「ラブストーリー」と宣伝しるのはいかがなものか。