ピラミッド 5000 年の嘘

定説、常識、思い込み…

そういったものが力を持つのは、何も現代の問題に限らない。

それらは寧ろ、考古学のような学問の方がより顕著かも知れない。

権威ある者こそ、定説にしがみつき、新説を否定する。

定説に符合するように事実を歪め、時には目を逸らし、

説明のつかないものには、「偶然」で片付け、思考を停止する。

その時点で学問は止まる。

時に大胆な発想を展開することで道が開けることもある。


なかなか知的好奇心をくすぐる内容だった。

前半のふりの部分は確かに面白い。

ある程度の結論を出す必要のある後半は、見る人次第だが、

定説を覆していくプロセスというには、やはり心踊るものがある。