カンパニー・メン

「失業」

文字にすればたった2文字のこの中には、

どれほど様々な要素が詰まっていることだろう。

「人生は、仕事が全てじゃない」

確かにそれはそうかもしれないが、それは仕事があってはじめて言えることだ。


「俺がクビになっても、世界は変わらない」

苦境に対面して、人は容赦なく自分と向かい合う。

失業した男にとって、

家族は、重荷か、支えか。 プライドは、武器か、障害か。


弱味を見せまいと必死で強がる男のプライドと、

それをも承知で、責めずに支える家族の姿に、自然と涙がこぼれた。

大切なのは、

強さを押し付け合うことではなく、弱さをを引き受け合うことなのかもしれない。


「最悪、クビになるだけだ」

見終わった後、また前を向いて歩きたくなる作品だった。


豪華なキャスト陣も、それぞれはまっていた。