まほろ駅前多田便利軒

震災発生から約一ヶ月半。

ほとんど映画館に足が向くことはなかった。

自分でも不思議なくらいに、「映画を見たい」という感情が湧いてこなかった。

人は、現実の世界にドラマがない時、ドラマを求めて映画館に行く。

しかし、現実の世界にそれを超える事態が起こった時、

あえてスクリーン越しのドラマを欲する事がないのも無理からぬこと。

今、被災地に映画は必要ないだろう。

でも、いつか被災地に映画の灯が灯った時、

それを「復興」と呼んでもいいのかも知れない。



「誰かに必要とされるってことは、誰かの希望になるってことだ。」

ーーーーー劇中より