闇の中の光

 
 
ここ数日の東北関東大震災を伝える一連の報道。
 
目を覆いたくなるような悲惨な光景を目にする度に、胸が痛くなります。
 
そんな中で、強く心を打たれるのは、やはり海外からの温かい声です。
 
ある意味で、日本人が日本の事を案じるのは当然のこと。
 
それが遠く離れた場所で、自分の事のように悼み、援助の手を差し伸べてくれる人がいる。
 
 
「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が日本を全力で援助する。」
 
潘基文国連事務総長のこの言葉に何度涙したかわかりません。
 
 
「あなたたちは一人じゃない」
 
被災され苦しんでいる人たちにかけてあげるべき言葉を、
 
同じ意味で、「日本」という国が世界中からかけられている。
 
 
人は、誰かを助けた記憶は忘れても、誰かに助けられた記憶は忘れないものです。
 
実は、地震の翌日から、新聞のスクラップを始めました。
 
大々的なものから、ほんの些細なことまで、海外からの援助の記事を集めています。
 
どんな人たちが、どんな支援をしてくれたのか、どんな言葉をくれたのか。
 
それをしっかりと記憶して、いつか恩返しができるように。
 
 
近年ナショナリズムの動きが強まり、それぞれの国が自国の利益を主張する中で、
 
今回の地震をきっかけに、何か大切なことに気づかされた気がします。