英国王のスピーチ

「国王は権威の象徴だ。何故なら国王は国民に向かって話すからだ。」

劇中に出てきたこの台詞によるならば、

「話す」という行為こそ、国王にとって最も重要な要素と言える。

仮に「飾り」だとしても、その言葉を人々は拠り所とし、勇気をもらう。

その根幹に問題を抱えていたとしたら、その苦悩は計り知れないだろう。


「話す=コミュニケーション」の核となるものは、やはり心の部分における繋がりだ。

上辺のテクニックや方法論では解決しない。

この映画では、「心を通わせる」ということが実に繊細に温かく描かれていた。

「良い映画」であることに異論はない。


しかし、「面白い映画」という事で言えば、

やっぱり「ソーシャル・ネットワーク」だなぁ。


勝手にアカデミー賞を決めるなら、

作品賞と監督賞は、「ソーシャル・ネットワーク

主演&助演男優賞は、「英国王のスピーチ

という所かな。