世界の大きさ

知り合いで、この秋から自転車で世界一周の旅に出るという人がいる。

32歳から37歳まで、約4年以上の旅になるという。

正直、この話を聞いて衝撃を受けた。

それは、その想定している期間だ。

自分自身、これまで何度も、そして今でも、そんな旅の事を思い描いていた。

その中で、常にイメージとしてあったのは、2年間だった。

「世界一周といったら丸2年」

それが長いとも短いとも思わず、そういうものだと思い込んでいた。



もし仮に、何の制約もなく自由に世界を一周してきていいと言われたら、

真っ先にどれくらいの期間が頭に浮かぶだろうか。

きっと、その期間こそが、その人の捉らえている「世界の大きさ」なのだ。

だから、彼は自分より2倍も大きいものとして、世界を捉らえていたのだ。

想像出来る世界の大きさというのは、その人自身のスケールを表すものかも知れない。