浅草追分民謡まつり
今日、縁あって、中野サンプラザに見に行ってきた。
「民謡」それは、自分の生活とは関係のないものだと思っていた。
接点もないし、テレビで見かけても間違いなくチャンネルを変えていた。
それが、丸々三時間以上民謡に包まれることになるとは。
ある意味、カルチャーショックだった。
これは、自分の知らない所にこんな世界が存在していたのかと。
そんなことを羨んで、妬む無かれ。
日本には「民謡」がある。
カラカラのスポンジに水が染み込むように…
鍵穴にはまる鍵のように…
凸が凹に重なるように…
牛がホーミーを聞くように…
もはや、歌詞やメロディーなどはどうでもいい。
耳を経由しないで、直接脳に届いてくる信号のようだ。
何の予備知識もないにもかかわらず、
すんなり自分の中に入ってきたことにびっくりした。
吉田兄弟を筆頭に三味線の演奏は、文句なくかっこいいし、
陽気な民謡に乗って舞う踊りは、見ている方まで踊りだしたくなるほどに楽しい。
地方から上京して来た人たちが、
心の拠り所としたというのもなるほどうなずける。
まず、自分の意志だったら行かなかっただろうし、気がつかなかったはずだ。
だからこそ、偶然の出会いによって、
自分の世界が広がったことがうれしい一日になった。