平らな村

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「村」という言葉の響きからどんな景色を想像するだろうか?

子供の頃を山間で育つと、

どうしても「村」という言葉に山や森、木々といったイメージが浮かんでくる。

ただ、今ボクの住んでいる千葉には、平らな「村」が多くある。

「平らな村」

山も無ければ、木々も無い、ましてやビルなんかも無い。

電車の車窓から見える真っ平ら土地を見ながら、ふと思う。

「この場所が持つ風景としてのオリジナリティはどこにあるんだろう?」

そして、広がる地面からふと少し上を眺める。

そこにあったのは、“雲”だった。

真っ青な空に、眩しいくらいの陽光に照らされた、多様な形の真っ白な雲。

下手に遮るものがない分、その鮮やかなコントラストがたまらなくきれいだった。

平らな村の風景に欠かせないものがあるとしたら、それは雲だ。

流れていく車窓からの景色にそんなことを思った。