トランスフォーマー

イメージ 1

率直な感想、「エンターテイメント作品」としては、かなり良かった。

(いや、本当なら「最高だった!」というつもりだった、途中までは)

「驚異の映像革命」と全面に謳っているだけあって、その部分はかなり期待していた。

初めて前売りを買って見に行ったし。

良かった点を強いてあげるとするなら2点!

まずは「笑い」

言ってしまえば、見たことない映像が見られれば、それだけで十分と思っていたのに、

こんなにも随所に笑いが散りばめられているとは予想外だった。

前半はシリアスな筋とコミカルな筋の二本が同時並行的に進んでいくんだけど、

そのギャップが良かった。

劇場内でもかなり笑いが起こっていたし。

何が良いって、これだけの高い技術を駆使して、笑いを取りにいったとこ。

例えるなら、

斬鉄剣で豆腐を切る感じ


無くても良いって言ったらそれまでだけど、

「予想の裏切り」を良しとするなら、かなり良かった。

(特に「それじゃ駐車場だろ」は良かった。)


もう一つは設定。

これは、この映画云々じゃなく、元々の設定ありきだけれど、

対立の構図が「エイリアンVS人間」ではなく、「エイリアンVSエイリアン+人間」だったこと。

あえて、エイリアンと言ったけど。

ここが、話に深みを与えて、個人的に一番好きな「男気」みたいなものを生ませる。

エイリアン=悪者ってだけじゃにないというか。

特に「イイモノ」の五人が勢揃いするシーン。

「男の子」なら、あそこでテンションの上がらない奴はいない!

子供の頃に感じた「ワクワク感」そのものだった。

だから、ホントにこの辺まではトータルで最高だった。


ただ、何と言っても惜しかったのは、キャラクターのデザイン。

何で全部があんなに「鉄くず」みたいな形をしてるんだろう。

変身シーンにしても、一旦グチャグチャして、原型を完全に無くしてから変身する。

ダサいかもしれないけど、

トランスフォーマーの醍醐味は、変身元の「面影」だろう!

何がどうなってロボットになったかが分からないと、意味がない。

あれじゃ、グッズにもならんだろう。

まぁ、それが単なる見た目だけの問題ならそれまでだけど、

クライマックスの戦闘シーンになってくると、

何台ものロボットが入り乱れてきて、全部が似たような見た目で、

どれが味方でどれが敵かよく分からなくなってくる。

よく分からないシーンが延々と続くことほど、イライラしてくることは無い。

「迫力の映像」という点では、この映画の真骨頂なのだろうけど、

せっかく、ストーリーに面白みを感じ始めていただけに、ちょっと残念だった。


そんなのをひっくるめても、トータルでは楽しめた。

それにしても、これだけの最新技術を駆使して、ロボットという無機質なものの作品なのに、

どこか「人情」的なものを感じたのは、やはり日本発だからなんだろうか。

全然、もう一回見れるね。